2012年4月4日水曜日

-小さなシェフ-



僕がまだ中国一ヶ月目くらいのとき、妹が東京でイタリアンレストランを先輩シェフと共同で開いた。

「一番最初の客になってやるよ!」

と言いながらも、ずっといけないままだった。しかし今回の一時帰国で何度か仲間と集まれる機会があり、幾度か妹のレストランを訪れることができた
歳はまだ今年で22歳、身長は同じ歳の女の子に比べれば小さい。その妹が広い厨房をぴょんぴょん飛び回り、大きなピザを焼く窯を背伸びして覗き込み、ピザとお皿をブンブン回しながら厨房で奮闘する。そんな久しぶりに成長した妹のたくましくも可愛い姿を見て嬉しくなった。

この日集まってくれた仲間は昨年台風12号の被害を受けた和歌山県熊野川町での復興支援を共にした人たち。
大型で動きの遅い台風がもたらす激しい雨と上流の3つのダムから一斉に放流された水は、高さ20mを越える暴徒と化して下流の村三つを押し流していった。生まれ育った家も車も、大切な人も・・。

当時東北に向かう予定を変更。先遣隊に続く第一陣として東京から向かったが、到着して数日後に追い討ちをかけるように台風15号が襲来しキャンプ施設は壊滅、駐車していた車も水につかり、僕らが避難所生活を余儀なくされた。台風の勢いは劣ることなく再び熊野川が決壊し氾濫する恐れまで出て来た。名古屋でも床上浸水、関東でも渋谷の木が倒れるなど各地で被害をもたらしていた。都会から 遥か離れた紀伊半島は土砂崩れで幹線道路も寸断され、いわば陸の孤島。和歌山からのSOSは絶えず続いていた。村の被害はさらに拡大していく。

そんな猛嵐の中、有志を相乗りさせて東京を出発した一台の車があった。それが亀田さん率いるチームだった。

その後、公共の交通機関の復旧の見込みがたたない中、復旧を待っている場合じゃないと言い雨の中タクシーに数万円払って駆けつけた人も。
僕の目に映ったあの時の彼らは、ピンチの時に突然表れる熱い心を持った勇者のように見えた。

そんな大切な仲間達です。

また別の日のパーティー。ニュースや新聞を見てお友達になり会いに来て下さった方や近所の友達、昔からの長い付き合いの友達も来てくれた。

話は飛んで、

今日電車の中で、

「あー俺もチリチリパーマかけて~。」

うしろの方で高校生の声が聞こえた。
周囲のひとから判断してもあきらかに僕のチリチリのことを話していた。
でもチリチリって・・。東野こうじですかw
去年までは縮毛矯正だったけど、夏にパーマをかけて、中国でもっと強いパーマをかけたら、爆発しました笑 はいチリチリです(^^;

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