2012年11月1日木曜日

誰も知らない中国の日系企業の話。



ビザが切れるためラオスに一日だけ行っていた間に、
北京からさらに250kgの支援物資(衣服)が列車で到着し、その前に3人の北京人ボランティア仲間も飛行機で到着し、昆明の市場で雲南の小学校の子供達に寄付する文具や体育用品などを買っていた。
この市場、これまで見て来た中でダントツに大きい。こういう時によく東京ドーム何個分とか言うけど、わからない。とにかく大きな建物が20以上横並びし、端から端までまっすぐ早歩きで歩いても一時間以上かかる。
Made in China製品と東南アジアを結ぶ重要な貿易拠点だ。
とにかくなんでも大量に手に入り、安い。しかし相手もプロ、値段交渉にも気合い入れて、折れずにいこう。必ずふっかけられ、そして格安に落とせるから・・。

支援者から託された義援金と一緒に来た友達4人が集めた義援金で買えるだけ、日産(Nissan)さんに提供していただいた車2台に積めるだけ支援物資を買った。

スポンサーとして、そして雲南支援バックアップとしてついて頂いた日産Nissanが車2台と地元ドライバー2人を提供していただくことになった。
日系自動車企業、もう涙も枯れて出ないくらい中国では悲惨な状態。工場も車も破壊され、不買運動の一番の標的にされている。
ある時期店舗には赤い旗が入り口を塞ぐように貼られていた。
ある観光名所のレストラン入り口には「犬と日本人は立ち入り禁止」。



だけどね、

日産さんが過去数年間ずっと中国北西部の貧しい地域の子供達を中心に、教育サポートなどの社会貢献活動を続けていることをどれだけの人が知っているだろうか?
中国にこれだけ慈善活動に力をいれている企業がどれだけあるだろうか?
もし彼らの支援がなかったとして、未だに学校にも行けず、教科書も貰えない子供達がどれだけいるだろうか?
そのまま育った子供達の未来はどうなるのだろうか?
日産は日産でも、従業員とその家族はみんな中国人だということを知っているだろうか?



北京日産の部長さんにお会いしてお話を聞いた時、必ず良いパートナーになれると思った。こんな苦境の中でも、利益ど外視での継続した慈善活動。そして社員同士でも支援物資として衣服を集めて被災地に送っている。
そんな日産さんに心を打たれた。

もっと日中お互い良いところを伝え合わないと。
中国の教育支援、被災地支援の為に頑張っている日本企業。
日本東北の被災地で今もボランティアを続けて頑張っている中国人。

彼らのような人達がいる限り、この世界が曲がってしまったとしてもきっと元通りになるし、いつかまた来るだろう災害にも国境を越えた助け合いの輪が広がるきっかけになるのではないかと、僕は思う。


【新聞news】:


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