去年の12月、クリスマス前にも参加したLipdubという映像イベントに今回また参加して来た。Lipdubとは何か・・。
「仲間と過ごした青春の思い出」を詰めた缶詰。と説明すればいいのか。
まずは僕の下手な説明よりも見て頂くのが一番良いのかもしれない・・。
最近多くの国で大学生達が主体となって作っている。
リンク:最好玩的校园宣传片: Lipdub
ZJU 浙江大学
僕が最初の方でちょこっと出て来たのを見つけられたでしょうか。
赤いドレスを着た女の子が橋を渡った後から、男の子が滑って転ぶあたりまで。
音楽も構成も自分たちで考えた。
内容は遠く離れた故郷にいる両親へ「私たちは楽しく元気に大学生しています。心配しないでね。」といったメッセージ性も込められている。
ちなみにこちらは英国の大學UVicで[Hey soul sister]の曲にのせて作られたもの。
hey soul sister at UVic
http://www.youtube.com/watch?v=EeGDRSWB46w&feature=related
再び名門、武漢大學へ。
講演会の前後に旅行サークルや自転車サークルのみなさんが食事に連れて行ってくれた。
皆と話していると頭がいいのだなぁということを感じる。親の期待を背負って故郷から出て来た彼らは新しくここで出会った友達と共に様々な事を学んで、また親の元へ帰っていくんだね。
中国の学生さん達の悩みとは。
一言で言うなら、こちらの学生は「自由が少ない」だろうか。
それは様々な理由からなのだが、まずは彼らの中での家族という存在が大きい。
これでもかというくらい、親からのプレッシャー(圧力)を感じている。それは小さな頃から「こう育ちなさい。こういう大人になりなさい。」と言われ育てられ、親が決めた道から逸れる事が許されなかった。
ある教授が教えてくれた。
日本の子供が不良になるのは中学や高校からで、大學になると落ち着き、次第に不良などは見られなくなる。しかし、中国ではもし中学生時代に不良にでもなろうものなら、施設に入れられてしまう。少年院とまではいかないが、逸れた道から元に戻すための強制施設。しかも親が無理矢理その子供を入れるのだ・・。
少しやり過ぎな気もするが、世間体と面子を重視する文化故出来上がった仕組みなのだろう。しかし、これじゃまるで金太郎飴で、ひとりひとりの個性が育たない。
ある学生達からカフェで相談を受けたとき。一人の男の子が正直に自分の気持ちを手紙に書いてくれた。
「毎日が試験の為の勉強で急がし過ぎて、自分のやりたい事や夢を見つける暇がない。空いた少しの時間は寮でネットゲームやオンラインで友達と話すだけ。私たちも一人旅をしたいとは思っているけど、時間とお金はどうすれば、それに親がダメって言ったらできないんだ・・。私たちが出来る事って一体なんなんだろう・・。」
何か大きなことをしようにもすべて親の許可が必要なんだ。
ただし、物事には両側面があるもので、良い側面を見ればそれだけ親は子供を、子供は親を大切に思っているということだろうか。
働くようになれば親にお金を送り、さらに歳を取れば一緒に暮らす。それがいわば当たり前になっている。
よく聞かれる質問の一つにも「家族はこの旅をサポートしてくれていますか?親はどう思っていますか?」と家族のことに触れている。
サポートというのはお金と心の両面で。
僕の場合どうなんだろう・・。ほとんど自分の意志で飛び出して来たので、親にはきっと心配かけているだろうが、それ以外の迷惑はかけないようにしている。
最後に、
ある日本に留学している中国人の学生からメッセージが届きそこにはこう書かれていた。一部抜粋。
「私たちはお互い違う国にいて、二つの国を結ぶ【架け橋】だと思います。私は日本で頑張ります。Keiさんも中国で頑張ってくださいね。」
なんか嬉しかったなあ。
政治レベルでは問題だらけで先に進まない、これからの未来をより明るく変えられるのは小さくとも力強い僕らひとりひとり民間の力なんだろうな。
漢川 to AnLu
走行距離: 92.59km
平均速度: 18.9km/h
最高速度: 37.9km/h