2012年6月1日金曜日

ー命の大きさー




飼い主に放置されたり、街中で怪我を負ったり、病気で助けが必要な動物達を保護している施設がある。そこは完全に人々の善意、ボランティアだけで運営されており、僕が武漢で知っている施設だけで3箇所ある。
僕がこの日朝他のボランティアとともに訪れた場所は市街地から2時間程バスとタクシーを乗り継いで行く小さな農村。200匹以上の犬が保護されている。


こちらの施設に向かうバスの中。
大勢の人で混雑する車内。
ボランティアのリーダーである年配の女性はメンバーに席を譲り自らはずっと立っていた。みんな気にして代わろうとするも、「構わないですよ。」と言い、1時間も立ちっぱなしだった。他のボランティアの人々は途中で乗車してくるお年寄り達に席を譲り、乗り降りする時の高い段差でも手を差し伸べていた。

「普段の生活から他人の事を考える。」
そんなことがあたりまえに出来る彼らを見ていたら1日嬉しい気持ちになれた。

この大学生の男の子は怪我をしたり病気の犬をこれまで12匹も保護し、薬を与えたり、一緒に遊んだりと、とても面倒見のいい優しい青年だ。人々の寄付でエサや施設の運営をまかなっているが、ボランティア個人でもまた出資してエサや薬代に充てている。

車二台一杯に積まれた重いエサの袋を担いで山の中の施設まで運ぶ。かなりの力仕事だが、女性も男性に負けずに頑張っていた。
ある女性に「なぜこの活動をしようと思ったのか。」を聞いてみた。

彼女は笑顔で言う。
「何か他人の為にできることをしたい。困っているのは人も動物も、子供も大人も関係ない。」
そんな優しい彼女達に心を打たれた。

だいたいの人はここ以外の他の活動もしている。もちろん、組織に属して行う事だけがボランティアではない。普段から他人の事を考える。バスでの一件を見ていてもそれが実証されている気がする。




この活動に対してネットである中国人が言った。
「動物の命なんか後でいい、人を先に助けてよ。」
この人は自分のことしか考えていないのだろう。実際何も行動には移さず、無名で批判的な言葉だけは出てくる。実際命に小さいも大きいもない。緊急時のトリアージじゃない。

他人を好きになれない人は自分も好きになれないはずだ。
きっとそういう人は鏡に映った自分の姿を見るのも嫌いだろう・・。


また武漢大學のある東湖湖畔に立つ施設、こちらで生まれた生後1ヶ月の赤ちゃん7匹と、2ヶ月の赤ちゃん4匹、1.5才のハスキー君の里親を捜している。

Sina WeiboTencent Weibo(中国版Twitter)のアカウントを作るように各会社から再三依頼されてから、ついに最近始めるようになった。これらを利用して広く呼びかけを行っている。

さすがネット社会・・反響がすごい・・。
Twitterに慣れない僕はどう対応して良いのか・・周囲に聞いて教えてもらう毎日。

三日間徹夜で返事を返していたらまた体調を崩してしまった(ToT)

 家で犬や猫を飼っている人たちはわかるのではないだろうか。彼らはモノでもないし、”命ナンカ”と吐き捨てられるようなことはないはず。きっと家族の一員のように可愛がられているだろう。うちの父なんて、僕よりも実家の犬の方に話しかける回数が多い。寂・・




 人も動物も安心して平和に暮らせる社会になることを願っています。 


長野の実家のサクラ、元気かな〜。会いたいよ。



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最新新聞記事(杭州都市快報):http://hzdaily.hangzhou.com.cn/dskb/html/2012-05/31/content_1281494.htm


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