2012年7月2日月曜日

ー結婚式ー






これまでフィジー、インド、中国の結婚式に出席させていただいた。
インドの結婚式は3日間かけて行った。
一日目は新婦のお宅へ、二日目は新郎の宅へ、親戚・友達一同に集まり、女性達はサリーと呼ばれるインド伝統の衣装をまとい町中を練り歩きながらたどり着く。一連のイベントをそれぞれの場所で終えた最終日、一番大きな披露宴が行われる。インドらしい、凄まじい音楽と共に歌と踊りが夜中まで続き、ひたすら食べる食べる食べる。あらゆる料理の、だけどカレー味のものが絶えず出てくる。



もちろん、中国もインドもこれだけ国土が広く人口が多いので所変われば様式も変わる。地方によって祝福の仕方が異なるようだ。



今回出席させていただいたのは湖北省武漢。
新郎新婦両方の親戚友達が集まり、ステキなドレスに着替えた女性達は皆笑顔で2人を祝福していた。



これは、全土共通のイベントらしい。
新婦と一部の友達が部屋に籠もり、ドアを固く閉める。
その他の新郎含む男性陣がものすごい勢いでドアを叩き、叫びながら部屋に入ろうとしてくる。内側からも負けじとドアを押し返し、入れないようにする。するとドアの下の隙間から赤い封筒がポンポンと顔を出す。中にはお金が入っているようだ。

化粧をしてもらい、ウェディングドレスに着替えた新婦がベッドの上で座って待つ。
まるでその姿はお花畑でひとりポツンと王子様を待つお姫様。



ついに、ドアが開いた。
汗だくになった新郎は彼女の元に駆け寄る。
ポケットから取り出したのはピカンと光る指輪。
そっと彼女の手をとり、目を見つめ何かささやいた。
新郎は照れてしまってカミカミ王子。
何度も同じ言葉を繰り返した。
手が震えて指輪がはまらない。
周囲は笑いに包まれるも和やかで幸せな雰囲気だった。



これは「苦労した末に嫁を獲得する」ということを再現したイベント。
一人の女性を幸せにするということ、そして結婚するということは簡単なことじゃ無いんだぞという意味が込められている。



なんかロマンチックでいい話。
中国にはこういうストーリーがついた伝統的な行事が多い気がする。




まずは新婦宅にて新婦の両親に挨拶をする。
このときお茶を入れて両親に差し出す。
新郎が新婦の母親に改めて丁寧に挨拶をしたとき、母親の目からは涙がこぼれた。




兄弟姉妹を持つ事が許されない中国、大切に育て上げた、たった一人の子供を嫁に出すときの両親の想いは複雑だ。寂しさと、嬉しさが涙になって溢れ出る。



結婚式の料理は見た目も味もどれも素晴らしいものばかり。
お酒も飲み放題で、お父さん方は「白酒」という40°以上の強いお酒でエンジン全開。お札の下二桁が一致すると景品がもらえるなどのゲームやカラオケも途中はさみ、披露宴は盛大に行われた。



多くの人々に祝福され幸せそうなお二人。

ちなみに、結婚式前日は新郎新婦、一緒に寝てはいけない。
そして本日それが解禁になる。
甘〜〜い。




いやぁ、でもこれは大変なイベントだ。
人生に一度きりかもしれない行事ゆえ、盛大に行うのが筋かもしれないが、
僕にはできなそうだ。
披露宴で隣の子とも話していた。やはりこっそり静かなところで式をあげるのがいいねって。地味婚。
南の島の、白い砂浜の上の教会で、10人くらいの仲間を呼んで、実はニセの神父も友達で、青い海と青い空に挟まれながら、シャンパン飲んで酔っぱらって、みんなで海に飛び込んでしまうくらい、アットホームで自由な感じでやりたいな。


ダメですか?まだ見ぬ将来のお嫁さん? (^-^;)



AnLu to Suizhou


走行距離: 73.3km
平均速度: 17.6km/h
最高速度: 35.5km/h

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