2012年7月4日水曜日

ーセカトマクッキングー





最近田舎道を通るたびに毎日犬に追いかけられる。
全速力で走っても、相手も全力で吠えながら全速力で着いてくる・・。
ほんの1m隣をよだれを垂らしながら大きな口を開けて走ってくるその様は恐怖そのもの・・。
僕が何したっていうんだよう・・。



漢川で泊まらせていただいた家の6歳の女の子J

いたずら大好きでお母さんに怒られてばかりだったけど、とても可愛い中国版クレヨンしんちゃん。
6月のラジオの収録に彼女も出演させていただき、いつもはよく歌いよくしゃべるのだけど、いきなり少しシャイになって汗汗(^^;

信越放送SBCラジオ「世界はともラジ」6月
http://sbc21.co.jp/radio/tomoraji/index.php?itemid=23551



一食一飯の恩義。
各街で泊まらせて頂くホストに何かしらの形でお礼の気持ちを伝えたい。
料理も作るのだが、たま〜に「日本の寿司」に挑戦する。
大都市でWal-Martの様な大型スーパーで材料が手に入るときに限定されてしまうけれども・・。
屋台などで寿司の店があるのだが、米はタイ米を練って四角くしたカマボコみたいな固い食感、ネタは中華料理をそれらしく美しくのせただけで本物の味にはなかなかほど遠かった。




もちろん本格的な寿司なんて作るのは初めて。
インターネットで勉強して美味しい酢飯の作り方から覚えた。
料理人の妹が見たらきっと笑われてしまうだろうな。
だけど味は本物、目を閉じて、醤油とわさびをつけて食べれば、たちまち脳みそは日本にいた頃にタイムスリップ。

良く出来ました◎



武漢で6月上旬に泊まらせてもらった周さんはボランティアで知り合った、ちょっとシャイで気が優しい男の子。彼は他に4人の女の子のルームメイトが一緒に暮らしている。ルームシェアは外国では普通の事で、日本のようにアパートで一人暮らしをしている人はなかなかいない。時には男女も関係なくシェアをしている。
田舎から上京して来たばかりで仕事を探している王(Wan)さん、地元に夢のカフェを開く為に旅行会社で寝る間も惜しみ働く米(Mei)さん、毎晩皆においしい料理を作ってくれる金(Jin)さん、難病を克服し都会に出て来て頑張っている梅(Mei)さん。



その家で暮らしていたとき、何人か僕に訪問者が来た。
そのうちの一人が若くして2つの会社を経営している医学部卒という男だった。
僕と同じ歳くらいだろう、しかし腹は出て、家に入るなりタバコを吸い出した。そして、その夜ちょっとした口論になった。

彼の腹が出ていたからではない。
女の子の前でタバコを吸っていたからでもない。
彼の考え方にここの女の子達が腹を立てて怒ったのだ。



色々な質問を僕にして来る中で、彼は

「なぜ自転車なの?飛行機に乗れば良いじゃん。世界一周なんてすぐ出来ちゃうよ。」



僕は説明したけれど、いまいち理解してもらえなかった。
あれこれ話すこと一時間。
いつもは大人しい梅(mei)さんがキレた。
何言ってるかわからなかった。
けどこれはわかった。

mei: 「彼は結果だけをみている。Keiは結果ではなく中身を見ている。」




そうだ・・僕の言いたかったのはそれだ。

たしかに今は世界一周航空券もあるし、何十万円で船で地球一周という企画もある。それも結果的には世界一周。きっとどんな形であれその人にしか作れない素敵な思い出になるだろう。





よく応援してくれている方から「wish your dream come true!」と言って頂くのだが、いつも何か違和感があった。夢が叶うタイミングってなんだろう。僕は正確にはわからない。でもひとつ言えるのが、世界一周を終えたときではないということ。ではいつなのだろう。きっと自転車を買った時から、仕事を辞めた時から、家を出発した時から、出国スタンプを押された時から、あえて言うならその“あたり“。これを始められた事自体が僕の夢が叶ったことを意味していて、僕は現在その夢の中を泳いでいる最中なんだ。

夢は叶えることよりも「持ち続けること」が大切なんだと思う。

夢がなくなったとき、何を糧にして生きていこう。夢をガソリンとして生きて来た僕はきっとガス欠で動かなくなるのかも。



でも死ぬまでにやりたい野望(夢)が山ほどあるので、
ガス欠になる心配はなさそう。
夢は叶えてそれで終わりじゃなくて、そのまま夢の中を泳ぎつづけたい。


年パス持っていた程のディズニーオタクだった僕に。
「夢」について教えてくれたのはウォルトでした。
それについてはまた。

Suizhou to 唐県鎮

走行距離:52.24km
平均速度:17.9km/h
最高速度:36.7km/h

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