2011年12月26日月曜日

―ケーキと涙にまみれて―


どこにでも姿を現します、Keiです。
呼ばれても呼ばれなくても、新たな面白い出会いを求めて誘われたらNOとは言いません。

KTVやパーティーが続いたクリスマスウィークも終わりが近づいてきた。
24日は、クリスマスイブと友達二人の誕生日が重なって幸せ3倍の日。
外国での日本料理店といえば、「鉄板焼」。
欧米じゃそこらじゅうにあるけど、日本では高級料亭を除いてあまりみないかも。大きな鉄板の上でお客を前にシェフが何でも料理してその場で出してくれる。お好み焼き屋がキャパを広げたみたい。

食べ飲み放題。普段の食事よりはるかに高いけど、特別な日だから。


そうそう、この味。
刺身やお寿司と一緒にわさびが口に入ったとき、一瞬だけどすごーく懐かしい気持ちになった。

集まった70人のうち8割がスペイン語を話すもんだからお祭騒ぎ。
メキシコ人ウタ・オドリ・オサケ大好き。

店員さんにもクリスマスを。グラスにワインをついで店員さんに渡すと、飲む飲む!つぐ度に「ガンベーイ!」そして一気飲み。そうだよね、クリスマスだもん。一緒に飲もうよ!

中国本土のようにデカイケーキが登場するもみんなお腹いっぱい。
そして中国のケーキは見た目はゴージャスだけど味と中身はいまいちなのはみんなご存知。
じゃあもう、顔だ!
Shang dan kuai la~~!」(メリークリスマス)
と叫びながら店内を走り回り、店員も巻き込みケーキのつけ合いっこ。
いつの間にかみんなの顔はクリームやチョコレートでいっぱい。
Keiが始めたんだよー!」
油断していた隙に後ろからクリームまみれの手に襲われた。

クリスマスの夜はMarcoの家でホームパーティー。杭州最後の夜でもあった。
朝市場に行って肉と野菜を買ってきた。今日は僕が料理を作らせてもらう。
これまで一緒に過ごしてきた仲間が集まり、楽しい夜だった。

せっかくできた友達なのに、もっと長く一緒にいたいのに、明日の朝この町を出る。

僕は旅人。
現住所なんかない。
自転車が僕の家で、車で、恋人。
そうでも思わなきゃ、この場所から離れられない。
長く居過ぎたかもしれない、でもみんなは「短すぎるよ」って言ってくれる。



次の日の朝になっても、杭州を離れるという実感が正直湧かなかった。
Luのお父さんが一緒に次の街までの約半分52kmを一緒に自転車で走ってくれた。
「ちょっと乗らせて。」
お父さん大丈夫かな。荷物満載の自転車は70kg近い。63歳のお父さん、またがってペダルに足をかけるが全く進まず、すぐにバランスを崩して倒れるを繰り返し。
ため息をついて、かなり落ち込んでいた。最初はマウンテンバイクでもないこの自転車と僕の痩せ型な体型を心配していたようだが、完全に信頼を得たようだ。
寒いので郵便局の中のベンチでお父さん手作りのお弁当とビールでお昼を取った。

ここでお別れ。
このときはじめて、この街を本当に離れるんだって実感がした。
色んな思い出がフラッシュバックして脳裏をよぎる。

涙が止まらん。鼻水も。

謝々杭州!

再見!


走行距離 85.52km
平均速度 17.4km/h
最高速度 48.7km/h






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