2012年4月1日日曜日

- 世界一〇〇な祭 -


 (ビザ更新と盗まれた装備を整えるために今月は一時帰国中。自転車と荷物は中国湖北省に置いたまま。)


一体可愛い子供達の間にそそり立つ、この立派なピンクの巨塔はなんだろうか。
これは毎年、春の息吹を感じるこの季節(4月第1日曜日)に開催される

【かなまら祭】

の今や象徴とも言える御神輿(おみこし)。その名も、

【エリザベス】


世界的にも有名な奇祭「かなまら祭」は神奈川県川崎市、金山神社周辺で行われる。
金山神社は鍛冶の神様を祭る神社だが、江戸時代川崎宿の飯盛女達の性病予防や子宝などの願掛けに端を発し、この「かなまら祭り」が行われるようになったのだとか。

商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合のご利益があると云われる。
また近年、エイズ除けの祭りとして国際的にも有名になった。

見渡す限り訪れる観光客の半分は外国人のようだ。地元川崎市民も知らなかったという人がいるほどこの祭は日本ではあまり知られていない。しかし外国ではわざわざメディアが来るほど有名のようだ。


「かなまーら♪デッカイまーら♪」

というドス太い掛け声と共に、
2メートルもある男根を担いで街を練り歩くのは綺麗なお姉さま(?)方。
一時間もすれば特厚塗りのお化粧がすごいことに。

(まらとはアノ俗称)



おっとここで男性にはサービスショット。
大根やキャンディーもアノ形になって売られており、その人気はディズニーランドを彷彿させるような行列からも伺える。


大人気のこのキャンディー。その夜、友達の誕生日パーティーがあり、絶好のプレゼントにと思い手に入れたかったが、最後尾が見えないくらい列が長すぎて断念。一体何味なんだろう。

もう・・みんな好きなんだから。


海外から現われたむきむきバットマンも自分のバットを持って祭りに参加。
交通整理していたお姉さま(?)の綺麗に手入れされた細足に釘付け。お姉さまもそれに対し思わずニッコリ。

エガちゃんも被り物をかぶって紛れ込んでいたがアノ全身黒タイツのおかげでバレバレ。写メを撮ろうとする人の群れに囲まれお饅頭屋の奥に逃げていった。
かわいそう・・。


昭和60年代頃からエイズ除けを祭に結びつけたのが話題となり、世界保健機関が世界エイズデーを定めたことも相まって多数の観光客が訪れるようになった。昨年は震災直後の自粛ムードから中止となった為、今年はこれまで以上に客足が増えたと話すスタッフもいた。
上記写真はエイズ撲滅や偏見をなくそうという呼びかけをしていた男性。よーく見ると頭のイチモツにはしっかり避妊対策が施されている。

世界にもまれに見る奇祭。
一時帰国中にまさかこんな日本文化の一面をみれるとは。
お客さんもみんなニコニコでなんだかハッピーなお祭でした。
これで性力を、いや精力をつけて、
夜から、いや明日から頑張ろう!

こちらは「2010年かなまら祭」の様子。今年見た顔ぶれが二年前にもいるよ(^_^)

2 件のコメント:

  1. バットマン姿の男性は日本人ですよ。
    彼は裸祭りにいろいろ参加されている一部でとても有名な方です。

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    1. なんと、あの方は日本人だったのですね。
      公では大きな声を出していませんでしたが、確かにお祭りスタッフのご老人の耳元で何かコソコソと話しているのを見て、あれ?と思いました。

      あんなボディーになりたいものです。

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