2012年4月18日水曜日

ー中学校とアンパンマンの法則ー




東北から戻った翌日、高速バスに揺られ愛知県へ。
名古屋市内の某中学校で講演会があった。
学校内至る所で「こんにちわぁ!!」と元気な一声。
あいさつがとても気持ちの良い学校でした。
新三年生になったばかりの子供達。真剣な表情で聞いてくれていた。

今の中学校ってすごいんだね。ランチは事前に予約して好きなものを選べて、大学のカフェテリアのような場所で食べるんだ。
僕も列に並び、食券を出して牛丼をもらった。
短い昼時間は席が生徒で一杯。どこに座ろうかな、どこに座ろうかな。
すると、元気な男の子達が、
「こっちこっち、先生こっちです!」
興味しんしんで色んな質問をしてくる子供達と、なんともおおらかな雰囲気の社会の先生と、一緒に楽しいお昼を食べました。僕先生じゃないんだけどね。
準備・片付けも入れて20分しかないお昼時間、僕が焦ってかき込んで食べていると、ある男の子が
「先生お昼は戦争ですよっ!」



授業2コマをいただき、一度に多くの情報を伝えちゃったけど、ちゃんと伝わったかな。
終わったあと少し心配だった。

でもそんな心配、全然いらなかった。校長室で校長先生とお茶を飲んでいると、なにやら廊下がザワザワ。帰りの会を終えた子供達が廊下で待っていてくれた。
春の暖かい陽気の中、校舎の外で子供達と過ごしたゆるい時間。
外で沖縄三線を弾いてみたり、僕の重いバックパックを背負ってヨロヨロしながら走り回ってみたり、冗談言ってふざけあって、なんだか彼らと過ごしていたら自分が学生だった頃をちょっとずつ思い出す。下駄箱、校舎、体育館、部活、教科書が詰まった鞄、空っぽの鞄、思わず駅への帰り道ノスタルジアを覚えてしまった。

校舎の窓からポコポコ顔が出て来て、「ありがとうございました〜!」と手を振ってくれた。おぉ、スクールドラマのワンシーン

ハンカチにメッセージを書いてくれている。

放課後に直接来てくれた学生やメールで送ってくれた感想には、
「感動しました。」「涙が出ました。」
などの嬉しい反響が届き、日本の子供達への伝え方に苦労と不安を感じていた僕には安心させられた反応だった。

こらから夢を見つける子供達。
今している楽しいこと辛い事、全てが夢に繋がっているんだよ。だから挑戦して無駄な事なんて一つもない。やらないで後悔するなら、やって後悔しよう。
色々なものを知って見て感じて、たくさん友達を作って、たくさん恋をして、悩んで、葛藤して、また大きくなって。
僕が話した事というのは彼らのこれからの人生にどのように影響して行くのだろうか。わからない。何故なら彼らの人生だから。人にああしなさいこうしなさいと言われたものは作られた人生か。違う、周囲の人たちは導いてくれるだけ、決めるのは彼ら自身なんだ。
僕には尊敬できる人がたくさんいる。日本にも中国にも。彼らのいいところ、いい言葉を自分なりに噛み砕いて吸収して自分のものにしてきた。これから様々な人たちと出会い、その人達の考え方に触れるだろう。好きかもしれないし嫌いかもしれない。今日は僕の生き方と考え方に触れた。それを自分なりに噛み砕いて自分のものにしていって欲しい。

一番伝えたかったこと。
日常生活のなかで「他の人のことを第一に考える。」
そうすればいつか自分が本当に困った時、助けてくれるから。
お金や自分のことばかり考えていたら本当にひとりぼっちになっちゃうよ。

これ【アンパンマンの法則】
アンパンマン。いつも誰か困ってる人がいないかなって、パトロールしている。困っていたらすぐに手を差し伸べてくれる。そして彼がピンチで本当に困った時、いつも助けてくれるたくさん友達がいるよね。

僕なんかアンパンマンさんのしてきた事に比べたらたいしたことはしていない。
でも【アンパンマンの法則】、自ら証明してみせるよ!
中国武漢で自転車が盗まれて、どん底に落ちた。でも数万人という人たちが手を差し伸べてくれて、取り戻すことができた。

これ、ひとつ証明できたのかも。



最後に

「よし、飲みに行こうか。」
僕が言うと、

「いいですね、部活終わったら喜んで!」
コラコラ冗談だよ。誘う僕も悪い大人だけど、悪ノリしてくる子供達がなんとも可愛い。

いつか大人になったら居酒屋のカウンターで肩を並べ、人生について語ろうね!

僕も頑張るからさ、みんなも頑張ってね!

1 件のコメント:

  1. Keiさん

    先週はお忙しい中、名古屋まできてくださり本当にありがとうございました。啓さんの話を聞き、生徒たちは感動し、多いに刺激を受けたようです。学校の先生たちにはない、すばらしい魅力に触れ、啓さんにあこがれる子続出です。お話は、本当に分かりやすかったです。ちゃんと易しい言葉で説明してくださり、ありがとうございました。翌日、生徒に感想を書かせたのですが、啓さんが伝えたかったことが、きちんと伝わっていると感じました。つたない文もありますが、ぜひ啓さんに生徒の感想を読んでほしいです。
    ブログも読ませていただきました。先生たちも感動していました。生徒に向けてメッセージを発信してくださりありがとうございました。ネット環境のない生徒用に印刷し、教室に掲示させていただきます。講演会、本当にすばらしかったです。多感な生徒たちが、この時期に啓さんに出会えたことに感謝します。これからも学校全体で啓さんを応援させてください!

    では、また会いましょう!

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